ニキビ痕 消す方法

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ニキビ跡ができる原理

ニキビ跡ができる原因と原理について、順序立てて説明します。

 

ニキビ跡とは、ニキビの炎症によって皮膚がダメージを受け、ニキビが治った後も赤みや色素沈着、凹凸などの症状が残ってしまう状態のことです。
ニキビ跡には、以下のような種類があります。

 

  • 赤み:ニキビの炎症を抑えるために毛細血管が集まり、血流が増えることで赤くなるもの
  • 色素沈着:ニキビの炎症から皮膚を守るためにメラニン色素が生成され、肌に沈着するもの
  • 凹凸:ニキビの炎症で皮膚の組織が破壊され、コラーゲンやエラスチンなどの弾力性のある成分が減少することで凹んだり盛り上がったりするもの

 

ニキビ跡ができる原因は、ニキビの炎症が深くて強い場合や、繰り返し起こる場合に多く見られます。ニキビの炎症が起こるメカニズムは、以下のようになります。

 

  1. 皮脂が過剰に分泌されると、毛穴に詰まりやすくなります。
  2. 毛穴に詰まった皮脂は、ニキビ菌という常在菌のエサになります。
  3. ニキビ菌は皮脂を分解するときに炎症物質を放出します。
  4. 炎症物質は皮膚に刺激を与え、免疫反応を引き起こします。
  5. 免疫反応は白血球を活性化させ、ニキビ菌を殺そうとします。
  6. 白血球はニキビ菌だけでなく、正常な皮膚細胞も攻撃してしまいます。
  7. 皮膚細胞が破壊されると、傷を修復するためにコラーゲンやメラニンなどが生成されます。
  8. コラーゲンやメラニンの生成が過剰になると、ニキビ跡が形成されます。

 

ニキビ跡ができる原理は、ニキビの炎症が皮膚の深さや範囲によって異なります。ニキビの炎症は、表皮層と真皮層の2つの層に分けて考えることができます。

 

  • 表皮層:皮膚の一番外側の層で、角質層と基底層からなります。角質層は古い皮膚細胞が重なったもので、ターンオーバーによって新しく入れ替わります。基底層は新しい皮膚細胞が生まれるところで、メラノサイトというメラニン色素を作る細胞があります。
  • 真皮層:表皮層の下にある層で、コラーゲンやエラスチンなどの繊維が網目状になっているところです。真皮層は皮膚の弾力やハリを支えています。真皮層には毛穴や毛細血管、神経などがあります。

 

ニキビの炎症が表皮層に留まる場合は、ターンオーバーによって自然に治ることが多く、ニキビ跡が残りにくいです。しかし、ニキビの炎症が真皮層にまで達する場合は、ターンオーバーが行われないため、ニキビ跡が残りやすくなります。また、真皮層の繊維や血管が傷つくと、ニキビ跡の種類や程度に影響します。

 

  • 赤み:真皮層の毛細血管が炎症によって拡張し、血流が増えることで赤くなります。炎症が治まると血流が正常に戻り、赤みも消えます。しかし、炎症が長引くと血管が拡張したままになり、赤みが残ってしまいます。
  • 色素沈着:真皮層のメラノサイトが炎症によって刺激され、メラニン色素を過剰に生成します。メラニン色素は角質層に移動し、色素沈着を起こします。ターンオーバーによってメラニン色素は排出されますが、炎症が強いとメラニン色素の生成が追いつかず、色素沈着が残ってしまいます。
  • 凹凸:真皮層のコラーゲンやエラスチンなどの繊維が炎症によって破壊されます。破壊された繊維は修復されますが、修復された繊維は元の状態とは異なります。修復された繊維が過剰になると、皮膚が盛り上がります。修復された繊維が不足すると、皮膚が凹みます。

 

以上が、ニキビ跡ができる原因と原理についての説明です。ニキビ跡は、ニキビの炎症が深くて強い場合や、繰り返し起こる場合に多く見られます。ニキビ跡の種類や程度によっては、セルフケアでは治りにくいこともあります。その場合は、美容皮膚科や皮膚科で相談することをおすすめします。ニキビ跡に悩まされる前に、ニキビの予防や早期治療を心がけましょう。

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